はじめに
糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があります。特に2型糖尿病は生活習慣病として知られています。早期に見つけて適切に治療すれば、合併症(網膜症・腎症・神経障害・大血管障害など)を防ぎやすい病気です。自覚症状が乏しいことも多いため、血糖値とHbA1cを定期的に確認し、生活習慣と治療を継続できる体制を作ることが最重要です。糖尿病の診断や評価には、血糖値とHbA1c、必要に応じて75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)などを用い、複数回の確認や症状の有無も踏まえて総合的に判断します。
糖尿病内科で行うこと
糖尿病内科は、血糖値の数値を下げるだけの診療ではありません。将来の合併症や心血管疾患リスクを減らし、日常生活の質を保つために、検査・評価・治療・継続支援を一体で行います。
主な内容
- 糖尿病の診断(血糖値、HbA1c、必要に応じOGTT)
- 治療方針の決定(食事療法・運動療法、内服薬調整、注射薬調整、自己血糖測定やセンサー活用)
- 合併症の評価(腎機能、尿検査、神経症状、眼科紹介、歯科紹介、動脈硬化の評価など)
- 低血糖や体重変化など副作用・安全性の管理
- 併存する生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、肥満症など)の統合管理
糖尿病とは
糖尿病は、インスリン(血糖値を下げるホルモン)の分泌不足やインスリンの効きにくさ(インスリン抵抗性)により、血糖値が慢性的に高くなる状態です。糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があり、1型糖尿病では主にインスリンの分泌不足が中心となります。 一方、2型糖尿病では、食事量に対してインスリン量が相対的に不足する場合もありますが、インスリンは十分に分泌されていても効きにくくなっている状態(インスリン抵抗性)が主体となっていることも多く見られます。
高血糖が続くと、血管や神経が傷つくことで、糖尿病の3大合併症とされる網膜症・腎症・神経障害などの細い血管の合併症(細小血管障害)が生じます。さらに、心筋梗塞や脳卒中など動脈硬化性疾患のリスクも高まります。
よくある誤解として、「症状がないから大丈夫」があります。実際には、糖尿病は初期ほど自覚症状が出にくく、健診で見つかるケースが多い病気です。だからこそ、検査で現状を把握し、治療の継続をしやすい仕組みを整えることが大切です。早期発見、早期治療を行い、継続的に治療を行うことによって将来の合併症を防ぐことができます。
糖尿病の診断と基準
診断では、慢性高血糖を確認し、症状や過去の記録も含めて総合的に判断します。日本糖尿病学会の指針では、糖尿病型の判定として、空腹時血糖値126mg/dL以上、OGTT2時間値200mg/dL以上、随時血糖値200mg/dL以上、HbA1c 6.5%以上などを用い、原則として別日に複数回確認することが基本です。また、血糖値が糖尿病型で典型症状がある場合などは1回の検査で診断に至ることもあります。
なお、診断に用いる血糖値は静脈血漿で測定し、簡易血糖測定器などの値は診断目的には用いない点も重要です。
当院の糖尿病内科が選ばれる理由
- 朝8時から診療:
通勤前に受診しやすく、治療の中断を減らします - 田町駅徒歩1分、三田駅徒歩30秒:
定期通院の負担を軽減 - WEB予約・問診:
来院後の待ち時間をできる限り短縮 - 女性の糖尿病専門医が担当:
ライフステージ(仕事・更年期・妊娠希望など)も踏まえて治療プランをご提案 - 甲状腺専門医でもある医師が診療:
甲状腺疾患が血糖値に影響することもあるため、内分泌の視点で総合判断 - 血糖値、HbA1cなど当日検査・結果説明:
状態をその場で確認し、治療へ素早く反映
初診の流れ
- WEB予約
- 来院・受付
- 診察:これまでの健診結果、症状、生活習慣、家族歴、体重変化、服薬状況を確認
- 検査:血糖値・HbA1c、尿検査など(必要に応じ追加検査や他科連携)
- 結果説明と方針決定:生活改善の優先度、薬の適応、目標設定、通院間隔を一緒に決めます
持参いただきたいもの
- 健診結果(血糖値、HbA1c、尿検査、脂質、肝機能など)
- お薬手帳、紹介状(ある方)
- 自己血糖測定の記録やアプリ画面(ある方)
治療の考え方
糖尿病治療は「数値を良くすること」自体が目的ではなく、合併症を防ぎ、長く元気に生活することが目的です。目標は年齢、低血糖リスク、合併症、生活背景により個別化します。国際的な診療指針でも、HbA1c目標は個人の状態・支援体制・低血糖リスクを踏まえて調整することが強調されています。
当院では、食事療法・運動療法を基本に、必要に応じて内服薬や注射薬を組み合わせ、継続しやすい治療計画を作ります。
こんな方は糖尿病内科へ
- 健診で血糖値やHbA1cが高いと言われた
- のどの渇き、多尿、体重減少などが気になる
- 家族に糖尿病がいて不安
- 薬を始めるべきか、生活改善で様子を見るべきか判断したい
- インスリンやGLP-1受容体作動薬など注射治療について相談したい
- 自己血糖測定や血糖センサーの使い方を含めて管理を整えたい
- 合併症検査を定期的に受けたい
よくある質問(FAQ)
健診でHbA1cが高いと言われました。すぐ受診すべきですか?
早めの受診をおすすめします。HbA1cは過去1〜2か月程度の血糖値の状態を反映し、放置すると合併症リスクが高まります。まずは血糖値・HbA1c・尿検査などで現状を整理し、必要なら追加検査(OGTTなど)を行います。診断は複数回確認が基本で、症状の有無も含めて判断します。
症状がないのに治療が必要ですか?
必要なことがあります。糖尿病は初期に自覚症状が出にくく、症状が出た時には進行していることもあります。数値とリスクを評価し、生活改善だけで十分か、薬も併用した方が良いかを一緒に決めます。
当日検査で何が分かりますか?
血糖値、HbA1cなどから、現時点の血糖値の状態と最近の傾向を把握できます。結果を当日に説明し、生活改善や薬の調整にすぐ反映します(検査内容は状態により変わります)。
どれくらいの頻度で通院しますか?
開始直後や薬の調整期は短めの間隔、安定してきたら間隔を空けるなど、状態と治療内容で決めます。低血糖リスクや生活背景も考慮し、続けやすい治療計画をご提案します。
受診当日、ごはんは食べて行ってもいいですか?
空腹時(朝食前)の血糖値を確認できると、より評価しやすい項目もありますが、必須ではありません。 すでにお食事をされていても受診は可能です。診察内容によって空腹時の検査が必要と判断した場合は、別日に改めて検査日を設定いたしますので、まずは一度ご受診いただくことを優先してください。
記事の執筆者
田町三田駅前みなと甲状腺・内分泌内科クリニック
院長 小菅 由果
経歴
| 2005年 | 東京医科大学医学部医学科卒業 国家公務員共済組合連合会虎の門病院内科初期研修医 |
|---|---|
| 2007年 | 国立国際医療研究センター 糖尿病・代謝・内分泌科 後期研修医 (途中、JR東京総合病院内分泌代謝科専攻医として出向期間あり) |
| 2010年 | 伊藤病院内科(甲状腺専門病院) |
| 2014年 | 配偶者の都合で渡米(ボストン) Joslin Diabetes Center Asian American Diabetes Initiativeにて outreach staffとして貧困地域に対して糖尿病啓蒙活動 |
| 2015年 | 聖路加国際病院内分泌代謝科 |
| 2017年 | 配偶者の都合による渡米(サンフランシスコ) |
| 2020年以降 | 伊藤病院(甲状腺専門病院) しぶや甲状腺クリニック(甲状腺専門クリニック) がん研究会有明病院 東京高輪病院 にて勤務 |
所属学会
- 日本甲状腺学会
- 日本内分泌学会
- 日本糖尿病学会
- 日本内科学会
- 日本乳腺甲状腺超音波学会
- 日本母性内科学会
- 米国甲状腺学会(American Thyroid Association)
- 米国内分泌学会(Endocrine Society)
- 米国糖尿病学会(American Diabetes Association)
資格
- 日本甲状腺学会認定甲状腺専門医
- 日本内分泌学会認定内分泌代謝専門医・指導医(暫定)
- 日本糖尿病学会認定糖尿病専門医
- 日本内科学会認定内科認定医
- 日本内科学会認定産業医



